「分電盤が古くなってきた」「ブレーカーが頻繁に落ちる」「リフォームに合わせて分電盤も交換したい」そんなとき、どこに依頼すれば良いのか悩む方は多いはずです。
分電盤は住宅の電気安全の要となる重要設備ですが、素人判断で業者を選ぶと、不適切な施工による火災リスクや高額請求などのトラブルに発展することも。
この記事では、分電盤交換を安心して依頼できる業者の選び方のポイントや、実績豊富なおすすめ店、適正な費用相場について詳しく解説します。
住まいの電気安全を守るために、ぜひ参考にしてください。

佐藤 誠(ラクリー編集長 /ジュニア洗濯ソムリエ)
ジュニア洗濯ソムリエとして洗濯やクリーニングについての知識を読者様に発信しています。宅配クリーニング全30社を実際に利用し仕上がり・サービス・コスト比較などユーザー目線と宅配クリーニングマニア目線でわかりやすく解説します。
※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますがランキング・コンテンツ内容はラクリー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。 |
分電盤とは?依頼先を選ぶ前に知っておきたい3つのこと!
知っておきたいき3つのこと!
分電盤の役割とは?

分電盤は、家庭内の電気を安全に分配・管理する大切な装置です。
電力会社から送られてくる電気を各部屋や家電製品に適切に振り分ける役割を持っています。
さらに、異常な電流が流れたときにはブレーカーが自動で遮断し、火災や感電を防ぎます。
もし分電盤がなかったら、家中の電気を安全にコントロールできず大きなリスクにつながります。
分電盤は普段あまり目にしませんが、家庭の電気安全を守る”司令塔”と言える存在です。
分電盤交換が必要となる主な症状と原因

分電盤交換が必要となる主な症状として、以下が挙げられます。
- よくブレーカーが落ちる
- 分電盤から変な音や焦げたにおいがする
- テストボタンを押しても反応しない
原因としては、設置から15年以上たって寿命を迎えている、家電が増えて電力容量が足りなくなっている、漏電ブレーカーがない古いタイプを使っているなどが考えられます。
これらの症状や原因に心当たりがある場合は、安全のために早めの交換を検討しましょう。
賃貸の場合は大家さん・管理会社にどちらの修理負担か確認

賃貸住宅で分電盤のトラブルが起きた場合は、まず大家さんや管理会社に連絡しましょう。
基本的に、古くなって壊れた場合の修理費用は大家さん負担となりますが、契約内容によって違うこともあります。
また、入居者の過失による故障は、自己負担となる場合もあるので注意が必要です。
勝手に修理や交換を依頼してしまうと、トラブルの原因になることもあります。
まずは必ず契約内容を確認し、正しい手順を踏んで対応しましょう。
分電盤交換の依頼先3選!それぞれのメリット・デメリットを比較
依頼先 | メリット | デメリット |
地域の電気工事店・設備業者 | ・対応が早く親身 ・地域特有の電気設備事情に詳しい ・アフターフォローが期待できる | ・休業日の対応が難しい ・予約が取りにくいことも ・規模によって技術に差がある |
電気工事会社 | ・豊富な経験と専門知識がある ・複雑な工事も安心して任せられる ・保証制度が充実している | ・費用が高めになりがち ・小規模工事は割高感あり ・対応の融通が利かないことも |
電気工事資格を持つプロ(くらしのマーケットなど) | ・予約が取りやすい ・料金体系が明確 ・口コミで評判確認ができる | ・技術力にばらつきあり ・アフターフォローは要確認 |
地域の電気工事店・設備業者

地域に根付いた電気工事店や設備業者は、素早い対応と親身な対応が魅力です。
長年その地域で営業しているため地域特有の電気設備事情にも詳しく、アフターフォローも期待できます。
一方で、規模が小さい場合、施工範囲が限られることやアフターフォローが不十分なケースもあります。
信頼できる業者かを見極めるためにも、資格や実績を事前に確認しましょう。
電気工事会社

電気工事を専門とする会社は、豊富な経験と専門知識を持ったスタッフが揃っていて、複雑な工事でも安心して任せられます。
資格を持つ電気工事士が在籍しているため、安全かつ確実な工事が期待できます。
また、保証やアフターサービスが整っている場合も多く、長期的に安心です。
ただし、費用がやや高めになることがあり、相見積もりで比較することが重要です。
電気工事資格を持つプロ(くらしのマーケットなど)

最近はくらしのマーケットなどのマッチングサービスを通して、個人で活動する電気工事士に依頼するケースも増えています。
予約が取りやすく、料金も明確で口コミも確認できるのが魅力です。
ただし個人事業主の場合、技術力や対応力にばらつきがあるため、実績や評価をしっかり確認しましょう。
コスパ重視の方におすすめの選択肢です。
失敗しない分電盤交換業者の選び方・5つのチェックポイント

1. 電気工事士の資格を持っているか
業者を選ぶ際は、第一に「電気工事士」の国家資格を持っているか確認しましょう。
分電盤交換は法的に有資格者でないと施工できないため、資格の有無は信頼性の指標となります。
公式サイトや見積もり時に、資格保持者が工事を担当するか必ずチェックしてください。
無資格者による工事は安全面に不安があり、トラブルの元になるリスクもあります。
安心して任せるためにも、資格証明の提示を求めることが重要です。
2. 見積もりの内訳が明確で丁寧な説明があるか
見積もりは、金額だけでなく内訳がきちんと記載されているかが重要です。
部品代、工事費、出張費、処分費など、明確に説明されているか確認しましょう。
不明瞭な見積もりは、後から追加料金を請求するケースもあるため注意が必要です。
丁寧に説明してくれる業者は、誠実に対応してくれる可能性が高いです。
細かい質問への対応も判断材料にしてみてください。
3. 施工実績と口コミ評価はどうか
過去の施工実績や、第三者からの口コミ評価をチェックすることも大切です。
実績が豊富な業者は、さまざまなケースに柔軟に対応できる経験があります。
口コミでは、工事の仕上がりだけでなく、対応の丁寧さ、トラブル時のフォロー体制も確認しましょう。
実績と評判を重視すれば、安心して依頼できる業者を見つけやすくなります。
4. 保証内容と期間が明確になっているか
分電盤交換後に万が一不具合が起きたときのため、保証内容と期間を必ず確認しましょう。
一般的には1年以上の保証期間を設けている業者が多いですが、中には長期保証を提供している業者もあります。
契約前に保証範囲、期間、条件をしっかり聞いておくことがポイントです。
「保証がない」「口約束だけ」という場合は要注意です。
5. アフターサービスはどうか
分電盤交換後のアフターサービスが充実している業者を選ぶことも大切です。
- 工事完了後の定期点検サービスがある
- 電話やメールでの相談に親身に応じる
- 緊急時の連絡先がある
など、長期的なサポート体制が整っている業者は安心感があります。
特に電気設備は日常生活に直結するため、トラブル時の素早い対応が期待できる業者を選びましょう。
分電盤交換のおすすめ業者4選!
ここでは実際に分電盤の交換を行ってくれる業者さん、また比較検討に便利なサービスをご紹介します!
自身のエリアに対応できる業者の相場を知りたい人には、いくつかの一括見積もりサイトを併用すると調べる手間が大幅に省けておすすめです!
電気工事110番

金額 | 5,500円(税込)〜 |
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作業内容 | ブレーカー交換などの作業 |
見積もり | 見積もりは基本的に無料 ※対応業者・状況によって別途見積もり費用が発生する場合があります |
納期 | 要相談 |
対応エリア | 全国 |
電気工事110番は年間60,000件以上の対応実績を誇る、地域の優良電気工事業者を迅速に紹介するサービスです。
24時間365日対応のコールセンターと全国の加盟店ネットワークを活かし、急なトラブルにも即座に対応可能。
ブレーカー交換修理などは5,500円(税込)〜対応してくれます。
また漏電修理や電球交換、アンペア数の変更、コンセント増設など、そのほかの電気工事に幅広く対応が可能です。
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くらしのマーケット
分電盤交換 | 25,000円前後 |
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見積もり | サイトでのメッセージ等々 |
納期 | プロと要相談 |
対応エリア | 全国 |
\くわしくはこちら/
くらしのマーケットは、コンセント取付けなどの技術を持つプロの人たちを一括検索できるサービスです。修理を担当する方の顔写真と口コミ評価数、そして金額がパッと見て比較できるので非常に便利です。
分電盤交換のおおよその相場は、25,000円前後です。内容に応じて金額が変動するのでプロと相談をしてみましょう。
それぞれに特色があり、例えば女性一人暮らしの方が依頼しやすいように、女性スタッフが同行してくれるような業者さんもいます。
テイクサービス
分電盤交換 | お問い合わせフォームから問い合わせ |
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作業内容 | コンセントの増設・交換・修理 |
見積もり | 概算見積もりは無料 |
納期 | 要相談 |
対応エリア | 全国 |
電気工事のテイクサービスは、年間30,000件以上の対応実績がある
特に他社で断られてしまった難易度の高い電気工事にも対応できる技術力がメリットの1つでインターホン交換や設置などもその技術力で安心してお任せできます。
全国に加盟店・加盟スタッフを配置しているので、緊急の依頼でも素早く対応してくれます。
\初回限定1,000円オフ/
ミツモア
分電盤交換 | 業者により異なる |
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見積もり | サイトでのメッセージ等々 |
納期 | プロと要相談 |
対応エリア | 全国 |
ミツモアは、日々の暮らしからビジネスまで幅広い仕事内容のプロに見積もりを一括で依頼できるサービスです。
コンセント増設について簡単な質問に答えるだけで、地域の依頼できる業者さんからメールで見積もりが届くので相見積もりを取って、コンセント増設の費用相場を把握するのにも非常に便利です。
分電盤交換の費用相場はどれぐらい?

項目 | 費用目安(税込) |
分電盤本体代 | 22,000円〜55,000円 |
工事費用 | 30,000円〜40,000円 |
撤去・処分費用 | 約2,000円 |
総額 | 55,000円〜100,000円 |
分電盤交換の費用は、ブレーカーの種類や回路数、工事の難しさによって違いますが、一般的に総額で55,000円~100,000円が相場です。
特に、回路数が多い場合や特殊な施工が必要な場合は、追加料金が発生するケースも。
複数の業者から見積もりを取り、内容を比べて検討することをおすすめします。
分電盤交換が必要なサイン!見逃してはいけない5つの症状とは?

分電盤交換が必要なサイン
1. 頻繁にブレーカーが落ちる・すぐに電気が切れる
普段の生活で電気をそれほど使っていないのに、頻繁にブレーカーが落ちるようになったら要注意です。
特定のコンセントを使うとブレーカーが落ちる場合は、配線の問題や分電盤の劣化が考えられます。
以前は問題なく使えていた電気機器でも突然ブレーカーが落ちるようになったら、ブレーカー自体の経年劣化が進んでいる可能性があります。
安全のために早めの点検を。
2. 分電盤から焦げた臭いや異音がする
分電盤から焦げたような臭いや「ジー」「ブーン」といった異音がする場合は危険信号です。
内部の部品が劣化して熱くなっていたり、漏電が起きていたりする可能性があります。
特に臭いを感じたら火災の危険もあるため、すぐに使用を中止して専門業者に点検を依頼しましょう。
分電盤カバー内に焦げ跡や変色が見られる場合も早急な対応が必要です。
3. 設置から15年以上経過している
分電盤の一般的な寿命は約13〜15年です。
設置から15年以上経過していれば部品の劣化が進んでいる可能性が高く、交換を検討するべきタイミングです。
特に築30年以上の住宅で一度も分電盤を交換していない場合は、現在の安全基準を満たしていない恐れもあります。
日常的に見る機会が少ない分電盤だからこそ、設置年数を意識して定期的な点検を心がけましょう。
4. 端子部分の変色や腐食が見られる
分電盤のカバーを開けて端子部分が変色していたり腐食していたりする場合は交換のサインです。
正常な状態では金属部分は光沢がありますが、劣化すると黒ずんだり緑色に変色したりします。
こうした腐食は接触不良を引き起こし、発熱や火災の原因になることも。
また、分電盤内部にホコリがたまっていると熱がこもりやすくなり危険です。
異常があれば専門家に相談しましょう。
5. 家電製品の増加に容量が追いついていない
最近の家庭は家電製品が増え、電力使用量も増加傾向にあります。
エアコン追加やIHクッキングヒーター導入、電気自動車の充電設備検討時には、現在の分電盤容量の確認が必須です。
古い分電盤は回路数が少なく、新しい電気機器に対応できないことも多いため注意が必要。
特に大型家電の使用にはブレーカー増設や分電盤交換が必要な場合があり、容量不足はブレーカー遮断や家電故障の原因となります。
分電盤交換工事の流れ!依頼から完了までの5つのステップ
1. 現地調査

まず電気工事士が訪問し、現在の分電盤の状態、設置場所、回路数、漏電ブレーカーの有無などを確認します。
家庭の電気使用状況や将来的な電気使用量の増加予定(エアコン追加やIH導入など)も聞かれることが多いです。
専門的な観点から、最適な分電盤の種類や必要な回路数を提案してくれます。
疑問点はこの段階で質問しておくと安心ですね。
2. 見積もり内容の確認と契約

現地調査後に見積書が提示されます。
分電盤本体の価格、工事費用、古い分電盤の処分費用などの内訳を確認しましょう。
追加工事の有無とその必要性もチェックポイントです。
複数の業者から見積もりを取ると適正価格の判断ができます。不明点は遠慮なく質問し、納得してから契約しましょう。
工事日程や保証内容についても確認しておくことが大切です。
3. 工事当日の準備と停電時間の目安

工事当日は約2〜4時間の停電が発生します。
業者からの指示に従い、冷蔵庫の中身を減らす、モバイルバッテリーを充電しておく、懐中電灯を用意するなどの準備をしておきましょう。
パソコンなどの精密機器は事前に電源を切り、コンセントから抜いておくことをおすすめします。
工事の間は作業の邪魔にならない程度に進捗を確認できると安心です。
4. 施工後の動作確認と注意事項

工事完了後は電気工事士と一緒に各回路の動作確認をします。
各部屋の照明やコンセントが正常に機能するか、漏電ブレーカーのテストボタンが正常に動くかなど細かくチェックします。
新しい分電盤の使い方や注意点について説明を受け、ブレーカーが落ちた時の復旧方法や点検方法などをメモしておくと便利です。
疑問があればこの場で質問しましょう。
5. アフターフォローと保証内容の確認

最後に保証書や取扱説明書を受け取り、保証期間や保証対象範囲を確認します。
万が一の故障時の連絡先や対応方法も確認しておくと安心です。
定期点検サービスの提案や電話での相談対応など提案してくれる業者ならさらに安心ですね。
アフターフォローの内容も大事なチェックポイントです。
分電盤交換に関するよくある質問!

ここでは分電盤交換を検討する際に疑問に感じることをQ&A形式でまとめました。
分電盤交換は自分でもできる?
分電盤交換は電気工事士の資格が必要な工事であり、無資格者による工事は電気工事士法違反となり、罰金が科せられる可能性があります。
自分で交換しようとせず、必ず資格を持った電気工事士に依頼しましょう。
古い家の場合、追加工事が必要になる?
築年数の古い住宅では追加工事が必要になることが多いです。
木箱内の古い分電盤は、木箱の撤去や表面への再設置作業が発生します。
分電盤外に増設ブレーカーが多数ある場合や露出配線が多い場合は配線整理も必要です。
古い配線がアルミ製なら銅線への交換が勧められることも。
これらは費用増加の原因になりますが、安全確保のために必要な投資と考えましょう。
修理・交換費用は火災保険を適用できる?
火災保険で分電盤の修理・交換費用がカバーされるケースもありますが、適用条件は保険の種類と契約内容によって異なります。
落雷・火災・風水害などの自然災害で損傷した場合は補償対象になる可能性がありますが、経年劣化による故障は通常対象外です。
火災保険の利用を検討する場合は、保険会社に連絡して条件や手続きを確認しましょう。
修理前に写真撮影や見積書取得など、証拠を残すことも重要です。
まとめ
分電盤は家庭の電気安全を守る重要な設備です。
一般的な寿命(13〜15年)を超えた分電盤や不具合の見られる分電盤は、早めの交換が必要です。
地域の電気工事店、専門の電気工事会社、マッチングサービスのプロなど、自分のニーズに合った依頼先を選びましょう。
安全な電気環境のために、定期的な点検と適切なタイミングでの交換を心がけるといいですね。
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