白いスニーカーは、コーディネートの幅を広げてくれる万能アイテムですが、その白さを保つのは簡単ではありません。
この記事では、白いスニーカーの汚れ予防から素材別の適切な洗い方まで徹底的に解説します!

佐藤 誠(ラクリー編集長 /ジュニア洗濯ソムリエ)
ジュニア洗濯ソムリエとして洗濯やクリーニングについての知識を読者様に発信しています。宅配クリーニング全30社を実際に利用し仕上がり・サービス・コスト比較などユーザー目線と宅配クリーニングマニア目線でわかりやすく解説します。
白いスニーカーが汚れる主な原因とは?
白スニーカーの汚れの原因
- 日常の埃や土による汚れ
- 雨や水たまりによる水跡
- 草や泥による染み
- 汗や体温による黄ばみ
- 食べ物や飲み物のシミ など
白いスニーカーは、その白さが魅力である反面、あらゆる汚れが目立ちやすいという弱点があります。
特に野外での使用や雨の日の着用は、泥や水跡などの汚れを招きやすくなります。また、長時間の着用による内側からの汗や皮脂も黄ばみの原因となります。
汚れが付着した状態で放置すると、素材に深く染み込んで落ちにくくなるため、日頃からの予防ケアと汚れを見つけたらすぐに対処する習慣が、白いスニーカーを美しく保つ鍵となります。
白いスニーカーの基本的な洗い方を解説!

白いスニーカーを日常的にきれいに保つには、基本的な洗浄方法をマスターすることが重要です。正しい洗い方を知ることで、素材を傷めず効果的に汚れを落とせます。
ここではあらゆる白いスニーカーに応用できる基本的な洗浄テクニックを紹介します。初心者の方でも簡単に実践できる方法なので、ぜひ試してみてください。
準備するもの
- ぬるま湯
- 中性洗剤または専用クリーナー
- 歯ブラシなどのソフトブラシ
- 白い布または古いタオル
- ペーパータオル
基本の洗浄手順
洗う頻度:2週間に1回程度、または目立った汚れが付いたときにすぐ洗うのがベスト
白いスニーカーを洗う際の基本手順は、素材を傷めず効果的に汚れを落とすために重要です。
まず靴紐を取り外すことで隠れた部分まで洗えるようになります。洗う前に乾いた状態でブラシがけすることで、表面の砂やほこりを取り除き、水洗い時の傷を防止できます。
洗剤は必ず中性を選び、強すぎる洗剤は素材を傷めたり変色させたりする原因になります。洗い終わったら洗剤を完全に落とし、タオルでしっかり水分を拭き取りましょう。
乾燥は直射日光を避け、陰干しすることで白さを保てます。定期的なケアが美しさの秘訣です。
重曹を使って白いスニーカーの頑固な汚れを落とす方法!

重曹は家庭にある優れた洗浄剤で、白いスニーカーの頑固な汚れや黄ばみに驚くほどの効果を発揮します。
重曹を使った洗浄法は、手間がかかるようで実は簡単で、正しい方法で行えばプロ級の仕上がりが期待できる優れた方法です。
重曹ペーストの作り方
- 重曹 大さじ2
- 水 大さじ1
- 混ぜてペースト状にする
重曹洗浄の手順
重曹洗浄は頑固な汚れや黄ばみに特に効果的で、洗剤よりも強い洗浄力を発揮します。重曹は天然の研磨剤として働き、汚れを物理的に除去しながら、アルカリ性の特性で油性の汚れも分解します。
使用する際はペースト状にすることで効果が長続きし、細かい部分にも塗りやすくなります。重曹を放置する時間は汚れの程度によって調整し、すすぎは特に丁寧に行うことがポイントです。
重曹が残っていると白い粉状の跡が残ることがあるので、完全に洗い流しましょう。環境にやさしく、家庭にあるもので手軽にできる方法として多くの人に支持されています。
水洗い可能な布製の白スニーカーは漂白もできる!

布製スニーカーの漂白は、最終手段として考えるべき強力なケア方法です。通常の洗浄で落ちない頑固な黄ばみや全体的な白さの復活に効果的ですが、繊維を傷める可能性もあるため注意が必要です。
漂白剤は必ず正しい濃度に薄めて使用し、原液での使用は絶対に避けてください。浸け置き時間が長すぎると繊維が弱くなり、耐久性が落ちることがあります。すすぎは特に丁寧に行い、漂白剤が残っていると徐々に素材を傷め、黄変の原因にもなります。
これらの注意点を守れば、驚くほど白さが復活し、新品のような見た目を取り戻すことができるでしょう。
- 必ず布製(キャンバス素材など)のスニーカーのみに使用する
- 色付きの部分には使用しない
- ゴム部分にも極力つけないよう注意する
- 天然素材のスニーカーには使用しない
- 適切な希釈率を守る
酸素系漂白剤の使用方法
- ぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かす:パッケージの指示に従う
- スニーカーを30分〜1時間浸ける
- すすいで自然乾燥させる
酸素系漂白剤は、塩素系に比べて刺激が少なく、スニーカーの素材へのダメージを最小限に抑えながら優れた漂白効果を発揮します。
40℃前後のぬるま湯を使うことで酸素の泡立ちが活性化し、汚れを浮き上がらせる効果が高まります。漂白だけでなく除菌効果もあるため、臭いの元も同時にケアできるのが魅力です。
浸け置き時間は汚れの程度に応じて調整し、すすぎは十分に行いましょう。天然繊維にも使いやすく、色柄部分への影響も比較的少ないため、キャンバス地の白スニーカーには特におすすめの方法です。環境にも優しい選択肢と言えるでしょう。
特殊な素材の白いスニーカーの洗い方!

白いスニーカーはさまざまな素材で作られており、それぞれの素材特性に合わせた適切なケアが必要です。
スエード、メッシュ、レザー、エナメルなど、素材によって水や洗剤に対する耐性や洗浄方法が大きく異なります。間違ったケア方法は素材を傷めたり、変色の原因となったりするため、まずは自分のスニーカーの素材を正確に把握し、それに適した洗い方を選ぶことが美しさを長持ちさせる鍵となります。
スエード素材の白いスニーカーの洗い方
スエード素材の白いスニーカーは高級感がある反面、ケアが最も難しい素材と言えます。水に弱く、一度濡れると元の風合いが失われやすいため、水洗いは避け、乾いた状態でのクリーニングが基本です。
スエード専用ブラシは柔らかい獣毛のものを選び、必ず同じ方向にブラッシングすることで起毛感を保てます。特に白いスエードは汚れが目立ちやすいため、汚れたらすぐにケアすることが重要です。
専用消しゴムやクリーナーは「スエード用」と明記されたものを使い、一般的な靴クリーナーは使用しないよう注意しましょう。
メッシュ素材の白いスニーカーの洗い方
メッシュ素材の白いスニーカーは通気性に優れている分、細かい編み目に汚れが入り込みやすいという特徴があります。
洗浄の際は、まず乾いた状態でブラッシングして表面の砂やほこりを取り除くことが重要です。水洗いでは洗剤を薄めに使用し、強くこすらず優しい力で円を描くように洗いましょう。特に通気孔となる網目部分は汚れが蓄積しやすいため、細かいブラシで丁寧に洗います。すすぎは特に念入りに行い、洗剤が残ると黄ばみの原因になります。
乾燥時は形を整え、風通しの良い場所で時間をかけて乾かすことで、メッシュの弾力性と白さを保つことができます。
レザー素材の白いスニーカーの洗い方
レザー素材の白いスニーカーは、適切なケアで長期間美しさを保つことができる高級素材です。レザーは天然素材であるため、定期的な「栄養補給」が必要になります。
洗浄の際は水をなるべく使わず、専用クリーナーで汚れを落とすのがポイントです。特に白いレザーは変色しやすいため、白色専用のケア用品を選ぶことが重要です。コンディショナーはレザーの乾燥や硬化を防ぎ、しなやかさを保つ効果があります。
ポリッシュで適度な光沢を与えることで高級感がアップし、最後の防水加工により汚れの付着を防止します。定期的なケアを行うことで、履くほどに足に馴染み、エイジングの美しさも楽しめる長く付き合える一足になるでしょう。
靴の各部位別のお手入れ方法!

スニーカーは複数の素材と部位で構成されており、それぞれに適したケア方法が必要です。靴ひも、ミッドソール、インソール、アウトソールなど、各部位に合わせた適切なお手入れを行うことで、スニーカー全体の美しさと機能性を長く保つことができます。
以下では、各部位別の効果的なケア方法を詳しく解説していきます。
靴ひもの洗い方
靴ひもは白いスニーカーの見た目を左右する重要なパーツですが、実は最も汚れが蓄積しやすい部分でもあります。靴を履く際に毎回手で触れるため、手の油脂や汚れが染み込みやすく、また地面に近い位置にあるため、泥はねや埃も付きやすい特徴があります。白い靴ひもは特に汚れが目立ちやすいですが、定期的に洗濯することで清潔さを保てます。
洗う際は強くこすらず、優しくもみ洗いすることで繊維を傷めません。乾燥時は形を整えて平らに伸ばすことで、よじれや縮みを防止できます。
特に汚れがひどい場合は、新しい靴ひもに交換するだけでスニーカー全体の印象が格段に向上する簡単リフレッシュ法です。
ミッドソール・インソールの洗い方
ミッドソールとインソールは、スニーカーの中でも特に汚れやすく、また臭いの原因にもなりやすい部分です。インソールは足の汗や皮脂が直接触れるため、定期的な洗浄が衛生面でも重要です。
取り外せるインソールは単独で洗うことでより効果的に汚れを落とせます。ミッドソールの白い部分は、特に黄ばみや黒ずみが目立ちやすいため、早めのケアが大切です。
洗剤を使用した後はしっかりとすすぎ、洗剤が残らないようにしましょう。乾燥が不十分だと雑菌が繁殖する原因になるため、特にインソールは完全に乾かすことが重要です。定期的なケアで清潔さと見た目の美しさを両立させましょう。
靴底(アウトソール)の洗い方
靴底(アウトソール)は地面と直接接触する部分で、最も汚れが蓄積しやすいエリアです。特に溝の部分には小石や泥が詰まりやすく、放置すると床を傷つけたり、歩行時のグリップ力が低下したりします。
白いアウトソールは黄ばみが目立ちやすいですが、他の部分と比べて丈夫な素材でできているため、比較的強い力で洗うことができます。
洗浄後は水分をしっかり拭き取ることで、カビの発生を防ぎます。特に白いソールは清潔感のあるスニーカーの印象を大きく左右するため、定期的なケアでいつも清潔に保ちましょう。靴底の白さが復活するだけで、スニーカー全体が新品のように見えることも多いです。
白いスニーカーの汚れを予防する効果的な方法
白いスニーカーを長く美しく保つためには、汚れが付く前の予防ケアが非常に重要です。汚れを落とす労力と時間を考えれば、予防に少し手間をかける方が効率的です。
適切な防水加工や日常的なケア習慣を身につけることで、白いスニーカーの清潔感を維持し、頻繁な洗浄の必要性を減らすことができます。ここでは、プロも実践している効果的な汚れ予防法を5つご紹介します。
1. 防水スプレーで汚れの付着を防ぐ
ポイント!
- 使用前に靴全体をきれいにする
- 10〜15cm離して均一にスプレーする
- 完全に乾かしてから使用する(約24時間)
- 1〜2ヶ月ごとに再塗布することで効果を持続させる
防水スプレーは、スニーカーの表面に保護膜を形成し、水や油性の汚れが染み込むのを防ぎます。水はもちろん、泥やコーヒーなどの液体汚れからも守ってくれます。
特に新品のスニーカーは、最初の使用前に必ず防水加工をしておくことをおすすめします。スプレーする際は、ムラなく均一に吹きかけることがポイントで、乾燥時間をしっかり取ることで最大限の効果を発揮します。
2. ロウでコーティングする
ポイント!
- 清潔な布にロウを少量取り、円を描くように塗り込む
- 薄く均一に塗ることがポイント
- 完全に乾いてから使用する
ロウコーティングは伝統的なレザーケア方法ですが、キャンバスなど布製スニーカーにも応用できる優れた予防法です。
ロウの自然な保護膜は防水スプレーよりも耐久性が高く、繰り返しの使用にも強い保護効果を発揮します。特に雨の多い季節や雪道での使用前に施すと効果的です。
塗りすぎると色ムラの原因になるので、少量を何度かに分けて塗り込むとキレイに仕上がります。天然素材のロウは環境にも優しいため、エコ志向の方にもおすすめです。
3. シューガードを使用する
ポイント!
- 屋外での歩行時に装着する
- 特に雨の日や泥道を歩く際に効果的
- 取り外しが簡単で持ち運びにも便利
シューガードは特にスニーカーのつま先部分を守るための実用的なアイテムです。
雨の日や泥道、砂浜など、汚れが付きやすい環境で活躍します。着脱が簡単で、使わない時はコンパクトに折りたためるため、バッグやポケットに入れて持ち運びできるのが魅力です。
透明タイプは目立たず、デザイン性を損なわないのでファッションを重視する方にも人気があります。大切な白いスニーカーを外出先での予期せぬ汚れから守る強い味方となるでしょう。
4. ベビーパウダーを馴染ませておく
ポイント!
- 綿棒やコットンでスニーカーの内側に薄く塗る
- 特に履き口や指先など汗が溜まりやすい箇所に重点的に塗る
- 余分なパウダーはブラシで落とす
ベビーパウダーは意外と優れたスニーカーケアアイテムです。
特に夏場や長時間の使用で発生する汗による黄ばみを効果的に予防します。パウダーの微細な粒子が汗を吸収し、スニーカー内部の湿度を調整するため、不快な臭いの発生も抑えることができます。
使用する際は薄く均一に塗ることがコツで、履き心地を損なわないよう余分なパウダーはしっかり落としておきましょう。特に素足で履く方には必須のケア方法です。
白いスニーカーをいつまでも美しく保つためのプロのテクニック

白いスニーカーは清潔感あふれるスタイルの要ですが、その白さを保つのは簡単ではありません。最新のケア用品と日々の習慣を組み合わせることで、あなたのスニーカーをいつまでも新品のような輝きで保つことができます。
白さを保つ最新のケア用品
- UV防止コーティング剤:日光による黄ばみを防止
- ナノテクノロジー防汚スプレー:分子レベルで汚れの付着を防ぐ
- ホワイトニングジェル:黄ばみを漂白せずに白さを復活させる
白いスニーカーを美しく保つためのケア用品は、テクノロジーの進化によって格段に進化しています。UV防止コーティング剤は紫外線による素材の劣化や黄変を防ぎ、長期間にわたって白さを維持する効果があります。
特に屋外での使用が多い方におすすめです。ナノテクノロジーを活用した防汚スプレーは、微細な分子レベルで保護膜を形成し、水や油性の汚れを弾くだけでなく、付着した汚れも簡単に拭き取れるようにします。
ホワイトニングジェルは繊維を傷めることなく黄ばみを除去し、素材本来の白さを復活させる画期的な商品です。これらの最新ケア用品を活用することで、お気に入りの白いスニーカーを長く美しく保つことができます。
スニーカーの白さを保つ日常習慣
- 履く前に防水スプレーを定期的に塗布する
- 履いた後は乾いた布で軽く拭く習慣をつける
- 汚れたらすぐに対処する
- 月に1回程度、全体的なクリーニングを行う
- 保管時は紙を詰めて形を保ち、風通しの良い場所に置く
白いスニーカーを美しく保つ秘訣は、実は特別なケアよりも日々の小さな習慣にあります。
履く前の防水スプレーは汚れの侵入を防ぐ基本的な予防策で、特に季節の変わり目や雨の多い時期には欠かせません。また、使用後の簡単なケアが長期的に大きな差を生みます。
わずか30秒程度で済む乾拭きの習慣が、汚れの蓄積を防ぎ、次回のクリーニングの手間を大幅に軽減してくれます。汚れを見つけたらすぐに対処することで、シミになる前に解決できます。
定期的な全体クリーニングと適切な保管方法を組み合わせることで、白いスニーカーの寿命を大幅に延ばし、いつでも清潔な印象を保つことができるでしょう。
白いスニーカーのよくある質問
ここでは白いスニーカーの洗い方などについてよくある疑問をQ&A形式でまとめました。
Q: 洗濯機で白いスニーカーを洗っても大丈夫?
キャンバス素材など一部の布製スニーカーは洗濯機で洗えますが、以下の点に注意が必要です:
- 靴紐を取り外す
- 洗濯ネットに入れる
- 単独洗いする
- 弱水流・弱脱水で洗う
- 乾燥機は使用しない
ただし、レザーやスエードなど特殊素材のスニーカーは洗濯機で洗わないでください。
Q: 白いスニーカーの黄ばみは完全に取れる?
黄ばみの程度や素材によって異なりますが、新品同様にするのは難しい場合もあります。早めのケアと適切な洗浄方法で多くの黄ばみは軽減できます。特に重曹と過酸化水素水の組み合わせが効果的です。
Q: 白いスニーカーを長持ちさせるコツは?
以下の点に注意すると長持ちします:
- 予防的なケア(防水スプレーなど)を定期的に行う
- こまめに汚れを落とす習慣をつける
- 素材に適した洗浄方法を選ぶ
- 直射日光を避けて保管する
- シューキーパーを使用する
- 履く日と休ませる日を作る
まとめ
白いスニーカーの美しさを保つには、予防ケアと適切な洗浄方法の両方が重要です。素材に合った洗い方を選び、定期的なメンテナンスを行うことで、お気に入りの白いスニーカーを長く愛用することができます。
また、汚れてしまっても諦めずに、この記事で紹介した方法を試してみてください。重曹や専用クリーナーを使った適切なケアで、驚くほど白さを取り戻せることもあります。
白いスニーカーは、清潔感のあるコーディネートの強い味方。この記事の情報を参考に、ぜひいつまでも美しい白いスニーカーを楽しんでください。
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